こんにちは、ケアスタッフの宮本です。
いつもポーラスターブログをご覧いただきありがとうございます。
さて今日は、7月から9月にかけてポーラスターが実施している「階段昇降動作」についてのご紹介です。
ポーラスターってどんな場所だろう?
どんなトレーニングをするのだろう?
まだまだ私たちのことを詳しく知らない方もいると思いますので、日頃行っているトレーニングにも興味を持っていただけると嬉しいです。
では、さっそく。
階段昇降動作
階段昇降動作は、私たちの日常生活において欠かせない動作の一つとなりますが、高齢になり下半身の筋力が低下したまま行うと、上り下りする動作が怖くなったり、一人では困難になってしまう、といったことがあります。
また、バランス感覚が低下したまま無理に行うと転倒するリスクも高くなってしまうため、安全に上り下りするためには適切な運動動作をトレーニングする必要があります。
そこで、ポーラスターでは次の3つのポイントを踏まえた階段昇降の練習を行っています。
まずは「筋力アップ」です。
階段を上り下りするには、下半身(脚)に掛かる負荷を支える筋力が必要です。具体的には、大殿筋や大腿四頭筋、さらには下腿三頭筋やハムストリングスといった筋肉を鍛えることが重要になります。
これらの筋肉が弱いまま階段の上り下りをすると、すぐに疲れやすくなり、バランスを保つことができず転倒してしまうリスクが高まります。
次は「筋パワーの向上」です。
筋力は筋肉の持つ最大の力のことを指しますが、もう一方で、筋パワーと呼ばれる筋肉の力を速く発揮できる能力もとても重要になります。
階段を上り下りするために一歩一歩足を踏み出す際に、筋肉を瞬時に収縮させて足を持ち上げ、前に踏み出す動作が必要になりますが、この動作に求められるのが筋パワーです。
たとえ筋力が高くても、この筋パワーが低いままでは足が上がりにくくなったり、つまずきやすくなってしまいます。
そして、最後は「動的バランスの向上」です。
動的バランスとは、支持基底面(※)の中心から出来るだけ遠くに重心を移動する能力のことです。
(※)支持基底面(base of support)というのは、人や物が支えられている底面のことを言います。一般的に、杖を使って歩く場合は、両足と杖が地面に接しているため支持基底面が広くなるとされています。
階段に足を踏み出して体を移動させていますが、この時に欠かせないバランス感覚、そして重心を移動させるための筋力を向上させることで体の重心を制御して転倒を防ぐことができるようになります。
さて、いかがでしたか?
普段何気なく行っている階段昇降動作ですが、こうやっていくつかのポイントに分けて考えると、しっかりと鍛えるべき体の箇所やその意識も少し変化してきますよね。
というわけで、
「数年前に比べて少し階段が不安になってきた」という方のために、これら3つのポイントを組み合わせたトレーニングと同時に、一足一段法や二足一段法など様々な階段昇降の練習も行っています。
ポーラスターでは、今回紹介した「階段昇降動作」の他にも、専属の理学療法士が監修したトレーニングを色々と実施していますので、筋力やバランス感覚が低下してきた方、悩んでいる方は、ぜひ私たちと一緒に無理せずトレーニングを始めていきましょう!
それでは、次回(10月から)のプログラムも楽しみにしていてくださいね! 最後までお読みいただきありがとうございます。