皆様、こんにちは。
ポーラスター鵠沼の宮城です。
まだまだ経験の浅い僕ですが、日々先輩スタッフやご利用者さまから学ばせていただくことが多く、本当にありがたい毎日を過ごしています。
学生時代はサッカー、その後はフィジークという身体を鍛えることに夢中になり、そうした経験を活かして、現在は「安全で楽しく続けられるトレーニングとは何か?」を自分なりに考えながら、仕事に取り組んでいます。
さて今回は、ポーラスターの一部の店舗(現在の太平台、腰越、鎌倉)で導入している「TRXトレーニング」という運動について、ぜひ知っていただきたくブログを書かせていただきました。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、トレーニング自体はとてもシンプルで、どなたでも取り組めるものになっています。
ぜひこの機会に知っていただけたら嬉しいです。

TRXトレーニングとは?
まず、TRXという言葉は『Total-body Resistance Exercise (全身抵抗運動) 』の略称になります。
もともとは、アメリカの海軍特殊部隊が考案したトレーニング方法と言われていて、「自重=自分の体重」を活かして身体を鍛えることができる点が大きな特徴です。
専用のベルトを天井や壁に吊るし、そこに手や足を引っ掛けながら、自分の体重をうまく使ってバランスを取りながら、様々な運動を行います。
スポーツジムにあるような大きなマシンを使うのではなく、自分の身体をコントロールしながら行う「体感トレーニング」をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
「え、でもそれって若い人たち向けじゃないの?」
と思われた方もいるかも知れません。
たしかに、プロのスポーツ選手も活用しているくらいなので、負荷の掛け方次第では相当ハードにトレーニングすることも可能です。
でも実は、高齢者の方でも無理なく筋力やバランス感覚を鍛えるのに適したトレーニングなのです。
ちなみに、僕が初めてTRXを体験したとき、「この動きだけで、こんなに効くのか」と驚いたのを今でも覚えています(笑)
高齢者の方にこそ合っている
「若い人向け」「筋トレ好きな人向け」という印象を持たれることが多いのですが、どうしてそんな本格的なトレーニング方法が、高齢者の方にも適しているのか?
理由はいくつかありますが、僕が現場を見ていて感じるメリットを3つ紹介します。
<その1:転倒予防に直結する筋力が付く>
TRXは、不安定な姿勢の状態で自分の身体を支える動きが多いため、自然とバランス力や体幹、足腰の筋肉が鍛えられます。
特に足元がふらつきやすい方にとっては、ただ歩くだけでは刺激しにくい部分を鍛えることができるので、「立っている姿勢が安定した」「段差でつまづかなくなった」といった効果を実感される方が多いです。
転倒によるケガは、その後の生活を大きく左右しますので、転びにくい体づくりに役立っています。
<その2:自分に合わせた強度調整が可能>
TRXの優れた点は、重りを使わずに、身体の角度や姿勢を少し変えるだけで、負荷の調整が簡単にできるところです。
ほんの少し前に出るだけで負荷が増えますし、逆に角度を緩めると負荷が軽減されるので、優しい運動にもなります。
そのため、筋力や体力に自信がない方でも、「今日は前回より頑張ってみようかな」と、その日の体調に合わせて取り組むことができるので、達成感も得られやすくなっています。
<その3:姿勢や歩行に変化が表れる>
年齢を重ねると、どうしても背中が丸まりがちになります。
でも、継続的にTRXトレーニングに取り組まれているご利用者さまの中には、「最近、背すじが伸びた気がする」とか「歩幅が前より広くなった」といった変化を感じられる方がいます。
日常生活の中では使う機会の少ない筋肉に刺激が行くので、「気づいたら階段の昇り降りが楽になった」「靴下を無理なく履けるようになった」というように、生活の中での小さな”できること”が増えていく方も多くいます。
